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EDIE.JOSEPH.BROWN

ガッツレンチのデザイナーがまだ若い頃の話。
彼はアメリカ、シカゴの旅で浮かれ、ライブハウスで酔っ払い、コーヒーショップで酔いを醒ましていると、隣の席から声をかけてきた初老の男性がいた。その人物こそがEDIE.JOSEPH.BROWN(エディ.ジョセフ.ブラウン)。
グレンチェックのスーツにキャスケットを斜めに被り、襟元には真っ赤なネクタイとロザリオ。紳士的でありながらもどこかコミカルで、大きなダミ声と笑顔に「老い」は感じなかった。

エディは向かいの椅子に座り、エスプレッソを二つ注文し「酔っ払いにはエスプレッソがいい」と言い微笑んだ。 エスプレッソなど知らないデザイナーが、その何とも苦い、小さなカップに入った酔いざましの薬をチビチビと飲んでいると、目の前でエディは一気にそれを飲み干した。デザイナーも真似をして一気に飲み干すと、二人は大笑いして握手を交わした。
エディは若くて言葉もほとんど通じないデザイナーに対し、紳士的でとても丁寧に接してくれた。

その後、エディは「みんなでウチに来い」と誘ってくれた。デザイナーはそれが何とも嬉しく、二人の友人を大急ぎで呼び、お目当てのライブもそっちのけでエディの古くて派手な車に乗り込んだ。
映画に出てくるような大きな家に着くと、一緒に暮らしている息子夫婦は迷惑そうな顔をしていたが、エディはお構い無しにリビングへと招き入れてくれた。
エディは自分が歌うたいの夢を挫折して様々な仕事に就いていた事や、亡くなった奥さんを先程のコーヒーショップで強引にナンパし結婚をした事、帽子のカッコいい被り方まで色々な事を楽しそうに話してくれた。

デザイナーはエディの人柄、ファッション、仕草に至までに憧れ、日本に帰るまでの時間の大半をエディと共に過ごした。
最終日、デザイナー達は街の片隅にある間もなく閉店するであろう紳士服店でエディに似合いそうなハットを買いプレゼントした。エディにとっては決して上質ではなく、サイズも合っていないハットを、嬉しそうに頭に乗せてポーズを決めた。感謝の気持ちを伝えると「友達だからな。」と言いながら笑った。そして包装していたリボンを短く切り、ベルトループに付け「ありがとう。大切にするよ」っと言ってまた笑った。

エディが亡くなるまでの8年間、交友を深めたデザイナーは、亡くなって7年たった今も「世界一カッコいい男はエディ.ジョセフ.ブラウン」と言っている。 エディからもらったスーツや帽子をサンプリングしたり、エディの若い頃の写真からデザインやスタイリングをイメージしたり、ガッツレンチデザイナーの作る世界感はエディ.ジョセフ.ブラウンの影響が大きい。

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